世田谷区の空き家事情と対策(東京都)

東京都内で進む空き家問題、今回取り上げるのは閑静な住宅街も多い世田谷区です。
今回は世田谷区の空き家の情報と、地域性を利点にしたまちづくりなどの事例を紹介し、空き家活用を目指す方に役に立つ情報をお届けします。

世田谷区の空き家事情と対策(東京都)

東京都世田谷区の空き家事情

それでは世田谷区の空き家事情を見ていきましょう。
東京都都市整備局「空き家の現状と取組」によれば、世田谷区では2013年(成25年)の時点で空き家率10.4%でした。これは全国平均13.5%、東京都平均11.1%と比べても低く、それほど深刻な問題にはなっていないように思えます。
しかし、空家数で言えば5.3万戸と、都内では大田区の6.2万戸に次いで多い数字となっています。空き家率が低いのは、もともと世田谷区の住宅戸数が多いためとも言えます。
また、マンションの空き家率でみると、世田谷区のマンションの空き家率は都区部で最も高く、12.8%にも上ると言われています。そのため、世田谷区の空き家事情は思ったよりもはるかに深刻であると考えられます。

「世田谷らしい空き家等の地域貢献活用」とは?

世田谷らしい空き家を活用した地域貢献について見ていきましょう。
世田谷ではいろいろな空き家対策が行われていますが、空き部屋のある高齢者宅に学生が下宿するプロジェクト「ひとつ屋根の下プロジェクト」もその一つです。
このプロジェクトは、地元の商店主たちが買い物難民救済の為の宅配を行うという目的で、空き家となっているアパートを借り、そこに学生を入居させて、その代りに宅配業務に携わってもらうというちょっと変わったコンセプトとなっています。
日本ではこうした活動はあまり見られないそうですが、フランスなどでは一般化されているようで、日本に定着しさえすれば大きな可能性のある活動だと思われます。
実際に、緊急時の対応など難しい問題を抱えつつも活動は継続しているようで、世田谷区からの情報発信が期待されています。

世田谷区内は駅から徒歩で10分、20分かかる場所もかなり多く、そうした地域の空き家をリノベーションしても利用ニーズがあまりない点が指摘されています。
そうした欠点をふまえ発足したのが「デイサービスと認知症カフェを備えた地域の多世代交流拠点づくり」を掲げたタガヤセ大蔵プロジェクトです。
このプロジェクトによって、時代や地域に取り残された木造アパートを活用し、高齢化社会における生活空間の確保ともに心のよりどころが作られています。

東京都世田谷区の空き家助成制度

世田谷区では、財団法人「世田谷トラストまちづくり」が、空き家だけでなく空き室・空き部屋など、マンションの活用を含めた「空き家等の地域貢献活用企画」を募集しています。この企画が採用され助成対象に選ばれると、1件あたり最大300万円の助成金が受けられます。助成金は空き家を整備するための初期整備費用として、改修工事費用などに活用できます。
また世田谷区では"地域貢献"として、地域交流の活性化や地域コミュニティの再生などを重視しており、助成対象にはこれらに対する良い影響を与えるもの、あるいは新しい価値を生み出す活動をサポートしているのが特徴です。
いままでの活用事例では、「近隣住民との交流を図ることができる高齢者施設」といった高齢者に特化したものや、「地域の農家と連携し、循環型社会を目指すコミュニティカフェ」といった新しい地域活動の可能性を感じさせるものなどがあります。また、都市型社会ではありそうでなかった「子育て中のママ達の情報交換のためのコミュニティスペース」など、最先端と言える空き家の活用事例が世田谷区では見られます。

まとめ

世田谷区の空き家事情と対策、活用事例について見てきました。
空き家数が都内第2位の世田谷区では、特別区の中でも空き家問題に対する対策は急務です。区を上げて空き家対策を行っており、また民間の空き家活用に関する活動も盛んな世田谷区の動向を、今後もぜひ見守っていきたいですね。

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