大田区の空き家事情と対策(東京都)

東京都内で進む空き家問題、今回取り上げるのは大田区です。
大田区は多摩川を挟んで神奈川県川崎市に隣接する特別区です。東に羽田空港、西側は田園調布など古くからベッドタウンとして知られる街で、数多くの戸建て住宅が今もなお存在しています。
そんな大田区の空き家事情とその対策をご紹介します。

大田区の空き家事情と対策(東京都)

東京都大田区の空き家事情

それでは大田区の空き家事情を見ていきましょう。
東京都都市整備局「空き家の現状と取組」によれば、2013年(平成25年)の時点で、大田区の空き家率は14.8%と、全国平均の13.5%、東京都平均の11.1%と比べても非常に高いことがわかります。
空き家数でも、東京都内の市区町村で最も多い6.2万戸と、2番目に多い世田谷区よりも約1万戸も多く、大田区の空き家問題は非常に深刻な問題となっていることが想像できます。

東京都大田区の空家等地域貢献活用事業とは?

空き家率、空き家戸数ともに高い大田区では、2014年(平成26年)12月に「大田区空き家等地域貢献活用事業」を実施、空き家等の利活用を図る取り組みを開始しました。
この事業の目的は、空き家の所有者に対して放置しないように働きかけるとともに、大田区と所有者等、関係団体・機関が連携・協力して取り組み、安全・安心して暮らせる生活環境を確保するために、総合的な空家等対策を推進するというものです。

この活用事業では
1.空き家等の所有者や区民からの相談窓口を設置
2.空き家等の所有者に対する助言・啓発・支援
3.空き家等が公益のためになるよう働きかけるとともに、空き家がこれ以上増えないような予防策の実施
という3つ基本方針が定められています。

大田区ではこのように区を上げた空き家対策として、「空家等地域貢献活用事業」を打ちだし、空き家が増え続ける状況の打開を図っています。
空き家対策については、相談体制の充実化のほか、空き家等のデータベース化、空き家等の適切な維持管理の促進を軸に運用されるほか、もう一つ、大田区独自の活用方針があります。それは空き家等地域貢献活用事業の推進です。

東京都大田区の空き家マッチング

「大田区空き家等地域貢献活用事業」において、大田区では空き家の所有者と、空き家を利用したい人とのマッチングを図っています。
空き家のオーナーから大田区の相談窓口がヒアリング、物件調査などを行い、空き家情報をホームページに掲載します。掲載された情報をもとに、空き家を借りたい人と貸したい人のマッチングを行う仕組みです。
このマッチング活動によって、空き家改修費用の一部を助成(初期整備費用助成制度)し、空き家の利用がしやすくなるようなサポートもおこなっています。
このように区が窓口となり、空き家の所有者と物件を借りたい人をつなぎ合わせる活動は、空き家を活用していく観点からも非常に有用であると言えます。

●空き家マッチングの事例
たとえば借り手の場合、空き家を借りてコミュニティカフェや事務所の開設、店舗などが行えますし、貸し手にとっては空き家を有効利用して、まちおこしや地域活性化などにつなげることもできます。
2015年(平成27年)の事例では保育ママ(家庭福祉員)として活動するための物件として活用されたほか、2016年(平成28年)には茶室を設置した国際交流を行うためのゲストハウス用の物件として、2017年(平成29年)には、茶道・着付けの活動の場として木造平屋建てがそれぞれ活用されています。

まとめ

大田区の空き家マッチング事業では、区が行うのはあくまでマッチングのみで、家賃交渉などの契約関係は貸し手と借り手の間で行う必要があります。これは不動産業者を仲介として物件の貸し借りを行う場合よりも、手間がかるかもしれません。
しかし、行政が絡んだ空き家活用はありそうでなかったものであり、大田区の試みは今後も注目していく必要があるのではないでしょうか。

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